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不思議な蝶アサギマダラ

  • アサギマダラが移動するわけ

1.「避暑」説。暑さに弱いアサギマダラの適温は、二〇度前後といわれています。自分に合った気温を求めて移動するという見方です。
2.「子どもの餌」説。一つの地域に居続けると他のチョウもいるため、餌の取り合いになるかもしれません。北へ移動して、幼虫に十分な餌をあげるためです。初夏は、幼虫が葉を食べるガガイモ科のイケマが育つときに重なっています。
3.「成虫の餌」説。幼虫が成長した後、今度は成虫の雄が好む花の蜜をたくさん手に入れることができるのです。夏場は、長野県の山の上で過ごすこともありますが、キク科のヨツバヒヨドリなどの花が咲いています。蜜は、メスを引きつけるためのフェロモンや、敵に食べられたときの毒になるアルカロイドという成分が含まれています。
4.平井准教授が唱える「天敵から逃げる」説。温暖な地域に生息する寄生虫から身を守るために北へ移動するというのです。天敵とはマダラヤドリバエ。幼虫の好む葉に卵を産み付けて、食べられることで体の中へ。アサギマダラがサナギになったときに体を食べて外に出てきます。移動しない場合、このハエによる被害は八割にのぼるといいます。

大阪府立大の平井准教授談(中日新聞より)

  • アサギマダラが白いタオルに反応するわけ
     このテーマも、アサギネット(メーリングリスト)上で賑わっております。最初のきっかけは、松井正人(金沢市在住)先生が、1991年アサギマダラのマーキング活動を行っているとき、たまたま蚊が寄ってきたのでタオルを廻して追っ払おうとして、偶然それがアサギマダラの目に留まり寄ってくるということが、発見されました。以来宝達では、白いタオルは、アサギマダラマーキングの必須アイテムとなりました。一方初夏にかけて生まれてくるグランデコでは、タオルに全く反応しません(というよりタオルを廻さなくても近傍にたくさんのアサギマダラがいる)。この説をいろいろ皆さんが論じていて愛知県の窪田さんの説をピックアップしてみました。
    白タオルへの反応の意味:白いタオルがぐるぐる回っているのは、アサギマダラ成虫にとって、同種の他個体の羽ばたきなのでしょうね。過剰な刺激を持つ羽ばたきのモデルなのでしょう。オスの場合は、メスを見つける、あるいはオスを縄張りから追い出す行動の信号となっている。メスが白タオルに反応するのは、オスの個体を追飛して、交尾行動を誘う行動を示しているのかもしれません。「くるくるタオル」に対する反応について少し書きます。
    タオルに反応しないときは、性的に未成熟な場合が考えられます。夏の高原では、ほとんど反応しません。6月の台湾大屯山でも同様です。秋の移動期でも、吸蜜に専念しているときや日光浴しているときなどは、無反応であることが多いように思われます。スイッチが入っていないという感じですね。ところが「社交場」のような空間では、オスもメスもよく反応します。つまり、性的に成熟した個体で、繁殖行動のスイッチが入った状態のものが集まってくる場所ということです。
    「くるくるタオル」の話です。
    白いタオルに良く反応するのは、飛んでいるアサギマダラが白い蝶だからではないでしょうか?白いタオルをくるくる回すと、白い蝶の羽ばたきにも見えます。それを見たアサギマダラ(性成熟している)は、「同種の異性」の可能性に誘引されます。ところが、かなり多くの場合、偽物であることがばれてしまいます。途中でUターンしてしまいます。しかし、時には接近し過ぎて、タオルが翅を叩いてしまうこともあります。占有行動をしているアサギマダラのオスが、他のオスを追いかける行動。はじめは「同種の異性」の可能性で追尾します。しかし、同性であると認識すると、元のポジションに戻ります。もし異性と確認できると、配偶行動を開始します。飛んでいるメスを追い越しながら、ぐるぐる回転します。この時にヘアペンシルを出します。(ヘアペンシルを出すタイミングは、私にはよく分かりません。)おかしな仮説かもしれません
  • アサギマダラを呼ぶ運動
    宝達小学校に、喜界島を訪問したとき網についていた、シロノセンダングサの種をまき育てました(当時用務員)。
    元気に育ちましたが、アサギマダラは一向によってくれる気配は、ありません。
    喜界島や沖縄では、訪花しているのに、北陸では人気がありません。
    一方白山の方では、原種のフジバカマを植栽し徐々にアサギマダラが立ち寄る人気スポットになりました。
    2014年は、5000頭にマーキングし各所で再捕獲され賑わいを見せており現在もますます発展し各所で白山マークが再捕獲されております。
    その株分け種を数年前に分けていただき、宝達小に植栽し翌年よりぽつぽつ立ち寄るアサギマダラが出現しました。